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【産地】奄美群島 徳之島 【職業】農家

File.1_池上良一さん 「土を好きにならないと農業はできない」

長寿の島の「赤土」が育んだ春一番じゃがいも。一度食べたら必ずリピートしたくなる!そのおいしさの秘密とは?

池上さんご夫婦

【写真】池上さんご夫婦 【撮影】徳之島 島ちょく!久松美智子


「じゃがいも」といえば北海道のイメージが強いかもしれませんが、南の島の春一番の恵みが実は知る人ぞ知る絶品春一番じゃがいもです。

かつて世界一長寿の男性としてギネスブックにも掲載されていた泉重千代さんの出身地である鹿児島県徳之島の特産物でもあります。

じゃがいもをつくり続けて約30年。
徳之島で農業を営む池上良一さんに「徳之島産馬鈴薯 春一番」のおいしさと、秘密、その生産方法のこだわりを聞きました。

「畑を耕耘したり、害虫を駆除したりしてから、苗の植え付けを行うのですが、防風林の代わりにサトウキビを植えることもありますね。収穫時にたくさんのじゃがいも土から出てきたときには、大きな喜びを感じますね」

以前は会社勤めと兼業だったものの、現在は農業一本に絞り、じゃがいもに限らずキャベツ、カボチャ、トウモロコシなどなどさまざまな農作物を生産している池上さん。よりおいしい作物を育てるために、これまでに研究を繰り返してきたそうです。

「これは他の仕事でも言えることですが、努力をしないと、いいものはつくれないんです。やはり、苦労はしなければいけません。私も他の農家さんの作業を実際に見させてもらったりしながら、いろいろと研究しました。目で見て盗み、そしてわからないことがあれば質問する。自分の考え方だけで進めていては、進歩はしませんから」

そんな池上さんの農家としての哲学とは――。

「とにかく、土を好きにならないと農業はできません。畑が痩せているか肥えているか、土を目で見て判断しなければいけないんです。それができるようになるには、まずは土を好きにならないと」

畑

その「土」こそが、徳之島産のじゃがいもにおいしさの秘密。徳之島特有の、粘度の高い「赤土」で育ったじゃがいもは、味はもちろんのことホクホク感も香りも他の産地のものとは明らかに異なるとか。

「食べ比べたら、絶対に違いがわかるはずです。土壌自体が(他の産地とは)違うので、味がまったく違うんですよ。私たちは煮っころがしやポテトサラダにして食べることが多いですね」

じゃがいも

「春一番」のブランドネームで価値と認知度を高めてきた徳之島産のじゃがいも。その圧倒的なおいしさの裏には、企業努力ともいうべき池上さんの苦労と情熱が隠されています。

「粘度が高いので、掘ったときにじゃがいもから土を落とすのが大変なんです。その土を落とす作業にも、手間とお金をかけています。また、私は3年に1回は畑の土を変えるようにしています。さらに、じゃがいもはキビと交互に育てるようにしています。キビの根は土中で広く広がるので、土の活性化にもいいだろうと思ったからです。じゃがいもを育てるために、じゃがいもだけを植えていてもダメなんですよ。おいしいじゃがいもは、そう簡単に育つわけではないんです」

池上さんが研究を重ね、ていねいに育て上げた自慢のじゃがいも。この機会にぜひご自宅で味わってください。


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