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島の野生種から栽培されるキクラゲ。沖永良部島のキクラゲ生産者。

File.4_末川茂文さん(株式会社南国きのこ苑 代表取締役)「サトウキビの絞りかすを利用した野生種のキクラゲ栽培は、100%沖永良部産である」

キクラゲ生産は全国各地でおこなわれているが、野生種の菌をサトウキビの絞りかすを利用して栽培するキクラゲは、一般に流通しているものより、肉厚で味わい深くかつ日持ちもする力強いキノコである。

「1980年代に製糖工場に野積みされていたサトウキビの絞りかすに自生していた野生のキクラゲを偶然発見したことが沖永良部島においてキクラゲ生産が始まったきっかけです」

こう話すのは、株式会社南国きのこ苑 代表取締役の末川茂文さん。この後紆余曲折あり、末川さんが、2009年12月に株式会社南国きのこ苑を設立し、このキクラゲを栽培、商品化しました。

南国きのこ苑での製造過程をお聞きしました。
「製糖工場から引き取ったサトウキビの絞りかす(バガス)を天然に発酵させ、それに米ぬかなどを配合し、直方体のブロックと呼ばれるキクラゲを植え付ける培地(土台)を整形し、それを蒸気殺菌します。

このブロックに自家培養している野生のキクラゲの菌を植え付けます。培養と栽培を経て1ヶ月後程度で収穫できます」

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バガス(サトウキビの絞りかす)を屋外で天然に発酵させている/撮影:木下裕正

収穫後のブロックは、農家に無料で引き取ってもらい、天然の肥料になっています。沖永良部島のサトウキビ生産は、黒糖の原料となると共に、その絞りかすはキクラゲを生育し、最後は畑の肥料となることで、南国きのこ苑を介して循環型農業を形成しています。

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収穫した生キクラゲを袋詰めする末川さん(写真左側)/撮影:木下裕正

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乾燥キクラゲも生産しています。/撮影:木下裕正

「沖永良部島のキクラゲの特徴は、なんと言っても生のキクラゲの肉厚なところです。他の産地の商品の厚みを測ったことがありますが、うちのキクラゲの方が断然肉厚でした。これが食べたときのコリコリとした食感に繋がります。
また、他の産地のモノは、2週間程度でぬめりが出て品質が落ちますが、南国きのこ苑の生のキクラゲは、野生の菌を使い、かつサトウキビの絞りかすを培地につかうことで、冷蔵庫に入れておけば1ヶ月は保存できます」

沖永良部島は、例年台風の影響、被害が少なくないところです。末川さんは、南国きのこ苑の他、農業資材の販売、土木業も営んでおり、これらの知識、技術を使って、台風の被害が最低限になるよう基礎をしっかり造り、台風による風雨にも耐えられるような栽培用ハウスを複数建設、管理しています。

「私が好きな食べ方は、生キクラゲを30秒程度茹でたものをサラダや茹でたキクラゲを、ワサビ醤油やポン酢で食べる。またキクラゲの天ぷらもお勧めです」

既に南国きのこ苑のキクラゲの味・品質の良さを知っている飲食店も少なく、末川さん自ら営業に行った先々でも高評価を受けているとのこと。

「力強い野生種の菌から栽培される味よし、品質良しのキクラゲを是非味わって欲しい」
とまだまだ多くの皆さんにうちのキクラゲを食べてもらいたいと意欲的に末川さんは語っている。

南国きのこ苑の商品を直接手に取って購入でき、かつこのキクラゲを使った料理が食べられる場所。

島ちょくキッチン
KUROUSAGI
〒1650026
東京都中野区新井5-5-15 パレドール中野1F
tel : 03-5942-7155
fax: 03-5942-7655

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南国きのこ苑からも直接購入できます。
株式会社 南国きのこ苑 
〒891-9101 
鹿児島県大島郡和泊町国頭3861番地 
tel : 0997-92-3537 
fax: 0997-92-3766
南国きのこ苑 ホームページ(商品紹介)
http://nangokukinokoen.com/syouhin.html

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